キャラクター紹介 光哉と皐月の家族

<家族>

時任たかし
光哉の父。年齢は光哉+32。
細身で背が高い。穏やかな性格。
達観したところがあり、時代劇や和菓子を好むなど「爺臭い」タイプのため、年齢よりも老けて見られがちである。
特技は書道。段持ちのため、講師の資格を持っている。
実は歴史オタクで、(1980年代にも関わらず)結婚せずに趣味に生きていることで両親を心配させていたが、
ある日部下として配属された真希子に熱烈な恋をして結婚した。
そのため光哉が皐月に恋をし続けていることについては「父親似」だと思われている。
それでも仕事のときは有能な経理部長として別人のように厳しくなる。
前世はジェイドではなくケイト(転生後はツネちゃん)の父である。

時任真希子
光哉の母。年齢は光哉+27。
専業主婦。しっかり者でツッコミが手厳しく、何かと皐月にベタベタしている息子のストッパーになっている。
かつて会社の先輩であった夫のことも尻に敷いているが、彼女も夫の公私のギャップにやられているため、夫婦仲はとても良い。
皐月のことを実の娘のように可愛がり、料理や洋裁を教えている。
光哉と皐月が結婚した後も、姑にも関わらず皐月の味方ばかりしている徹底ぶり。
有閑マダムのような雰囲気を纏っているが意外と体力自慢で、特技はソフトテニスである。

雨原範一のりかず
皐月の父。年齢は光哉+25。
商社で内勤をしていたが、経営者の交代で会社がブラック化し
慣れない営業に回されて酷使された上に労災事故に遭ったため退職。
転職後は工場で出荷管理の仕事をしている。
自身が忙殺されていた時に家庭を守り、事故の後に手厚い看護をしてくれた妻にとても感謝している。
程度の差はあれど光哉の前世ジェイドと似たような境遇を体験しているためか、光哉が皐月に向ける感情の重さに薄々勘づいている。
だが警戒して娘から遠ざけることはせず、むしろ光哉の相談に乗っているほどのお人好しである。
三兄弟の真ん中らしい。

雨原祐子
皐月の母。年齢は光哉+24。
小柄で可愛らしい見た目だが、肝が据わっているのは皐月とそっくり。
夫の転職先が決まるまではパートをして家計を支えていた。
手のかかる星香を叱ることが多いため厳しいお母さんというイメージを持たれがちだが、
光哉が皐月にいきなりプロポーズしたときに「男の子を一目惚れさせるなんてすごい」と呟くなど
意外と親バカでノリのいい一面がある。
夫とは高校の先輩後輩だったらしい。

雨原星香せいか
皐月の妹。2歳年下だが、1月生まれのため学年では1つ下になる。
容姿は姉とそっくりだが性格は正反対で、大雑把で能天気、空気は読まない。
あまり勉強が好きではないため母や姉に叱られることも多いが、運動は得意で腕っぷしも強い。
中学以降はバレーボール部で活躍している。
その性格もあってか、皐月と瓜二つで1学年しか変わらないにも関わらず光哉には異性として見られていない。
美味しいものを作ってくれる姉のことが大好きで、大人になってからもよく皐月と遊んでいる。
皐月もついつい妹の世話を焼いてしまうため、何気に彼女が光哉最大のライバルなのかもしれない。

時任りん
両親が26の時に誕生した長女。
前世では第2子・長女のリリーで、光哉は誕生直後に顔を見てすぐにそれがわかった。
明るく朗らかな女の子。全体的に母親似で穏やかな性格だが一途な性格は父親似。
光哉もそれをわかっているため、「好きな人との仲を引き裂いたら可哀想なので、妻に似て可愛すぎるので嫁にやりたくないとはとても言えない」らしい。

時任はな
両親が29の時に誕生した次女。前世に3人いた子供たちの生まれ変わりではない。
父親ゆずりの頭脳と母親ゆずりの肝っ玉を持つ最強の娘。医院を継ぐのは多分彼女になるだろう。
父親を立派な医者として尊敬する一方で、母親に依存しすぎだと呆れている。
容姿やツッコミ属性など、祖母の真希子に一番似ている。

時任優美ゆみ
両親が31のときに誕生した三女。前世では末っ子のグレースで、名前はそこからとられている。
幼い頃の父そっくりで大人しく、さらに気難しい。
が、歳の割に達観した行動が多く、いざというときは意外と要領良く切り抜けている。
彼女にも前世の記憶があるのではないかという疑惑があるが、光哉は敢えて確かめてはいない。

時任慶太けいた
両親が35のときに誕生した二卵性双生児の兄。前世では嫡男のフリント。
前世は厳しい教育を受けていたので優等生タイプだったが、転生後は元気でやんちゃな男の子。
きょうだいの中で一番のパパっ子で、よく遊んでもらっている。
見た目は母親似だが、元気で体力自慢であることを考えるとむしろ叔母の方に似ているのかもしれない。

時任泰史たいし
二卵性双生児の弟。前世の3人の子の生まれ変わりではない。
父のクローンなのでは?というほど見た目も中身も父親似で、母の遺伝子が行方不明。
でも末っ子ということもあって、父親よりは甘え上手。
小さい時はママっ子だが、大きくなると父親同様に好きな子に一途になる(予定)。

 

<親戚の人々>

新堂進
光哉の母方の叔父。農業をやっており、トマトやブロッコリーなどを作っている。
真希子、そして結婚後の皐月にとってはありがたい存在。
実際は姉に頭が上がらない模様。

新堂ひなた
光哉が13歳の時に誕生した従妹。
皐月と離れることを嫌がる光哉が親戚宅に泊まりに行かないため、光哉との面識はあまりない。

有藤雅道
隆の従兄弟で親友。大手食品会社の社長令嬢に婿入りしており、次期社長と言われるやり手。
だが、色黒でスキンヘッドというヤクザっぽい見た目のせいで周囲に怖がられがち。
豪快なおじさんで、光哉にいつも高額のお小遣いをくれる。
娘にはとても甘いようだ。

有藤春奈
雅道の娘で光哉の又従妹。光哉の1歳下。
私立幼稚園に通っておりお嬢様口調で喋る。全面的に母親似だそうで、父に全然似ていない。
光哉の家に遊びに来た際、真逆のタイプである皐月・星香と何故か仲良くなりたまに遊びに来るようになる。
どこか人を面白がって観察しているフシがあり、皐月への想いでいっぱいいっぱいになっている光哉をからかうような言動もするため、光哉にとっては苦手な存在である。

有藤慎悟
雅道の息子で光哉の又従弟。光哉の8歳下。
母に似て美形、父に似て色黒。性格は大人しくあまり喋らない。
前世はジェイドの部下・エミールであり、彼もまた記憶を持って転生している。
ジェイド同様に前世の妻への愛が重く、10歳の時に前世の妻が家政婦の娘に転生しているのを発見して狂喜乱舞した。
なぜあまり会う機会のない又従兄弟同士で似ているのかと周囲には不思議がられている。

雨原忠
皐月の父方の伯父。東京の企業で働いており、世田谷に居を構えて両親と同居している。
ほとんど登場しないが、その境遇から優秀であることが伺える。

雨原司郎
忠の息子で皐月の1歳下の従弟。
遊びに来たときは都会からやってきた眼鏡イケメンということで皐月の友人たちをざわつかせ光哉に警戒心を抱かせるが、どちらも勉強好きということもあってすぐに打ち解けた。
光哉と違って運動はあまり得意ではないようだ。
落ち着いている皐月とは普通に仲が良いが、同い年の星香のことはちょっと苦手。

雨原健司
皐月の8歳下の従弟。司郎の弟。
遊びに来たときは元気でやんちゃな男の子で、光哉たちに遊んでもらったことですぐに懐いた。
成長するにつれて兄同様にインテリタイプになっていく。
のちに慎悟とは東京の大学で同じ学部の友人となる。